佐賀の田舎で祖父母に育てられ、自然療法や食事療法が好きな姉もいたことから、東洋医学はずっと自分の身近にありました。できるだけ薬を使わず、体質を改善することで元気に長生きできれば一番良いという想いが根底にあります。

　しかしながら西洋薬を用いなければ改善できない病気ももちろんあります。臨床医になり15年の間、西洋薬を用い手術を行い、たくさんの動物が元気になっていく姿をみてきました。また同時に鍼灸治療や漢方薬を併用することによって手術を回避し、元気になっていく動物もたくさんみてきました。そこでみえてきたのは、動物にとってどちらの医療も大事だということでした。どちらの医療も用いることを統合医療といいます。15年に及ぶ統合医療の経験を元に、その子その子に応じた医療を提案していきたいと思います。

　健康な体は、動物自身が持っている回復力によって取り戻すものだと思います。動物達の回復力を補助できる医療を提供し、飼い主様と動物達の幸せな日々が1日でも長く続くお手伝いができればと思っております。