
2025年4月17日
痒みにマコモ液が効く!
マコモ液の存在は何年も前から知っていたのですが、患者様にお伝えするようになったのは開業してからになります。
いろんな外用薬を使用してもなかなか治らない舐め壊ししている部位に、マコモ液をシュッシュッとふりかけていくと、炎症がおさまってきて肉芽が覆ってくる症例がどんどん出てきて、本当にビックリしてます!
うちの子はすぐ舐めるから~と言われる患者様が多数いらっしゃいますが、マコモ液のいいところは舐めても効く、飲んでも効くものなのです。すごい!
うちの猫ちゃんの飲み水にも少しずつ入れてます(^^)何にも気付かず飲んでます。
マコモ液とはなんぞや??と思われる方が大勢い らっしゃると思います。
マコモは真菰とも書きイネ科の多年草で水辺に群生します。ビタミン類、亜鉛、タンパク質、ケイ素が豊富に含まれています。亜鉛は皮膚疾患の子にはとても大事で、皮膚の再生、生態の発育、成長や免疫などに重要な役割を果たします。食物中牡蠣に次いで豚レバーなどと同様に含まれます。亜鉛とタンパク質は遺伝子修復に深く関与して、椎間板ヘルニアやアルツハイマーにも効果があるという報告もあります。ケイ素は結合組織を強化することで骨や爪を丈夫にしてくれます。
外用薬としてのマコモは、天然の保湿成分であるアミノ酸が豊富であり、病原菌類の増殖抑制効果があり、抗ヒスタミン作用があることから各種の感染性皮膚炎にも有効です。
外用薬の中にはステロイドが含まれているものも多く、長期で使用するのには抵抗がある方も多いと思います。また抗生剤の成分が沁みて、余計に舐め壊しがひどくなることもあると思います。そんな時にマコモ液がきっと力になってくれます(^^)/基本的にマコモ液で維持して、ひどくなったときだけステロイドや抗菌剤の入った軟膏を使用するとより体に優しいですね🍀
外用薬の選択肢に、是非マコモ液をご検討ください(^^)
